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2008年4月27日 (日)

コニャックの王道

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以前から親交のあるお客様が洋酒の輸入業界に転職し過去に僕が訪ねたコニャックの作り手を輸入する運びになり買ってもらえないかと、営業に来たのですが 残念ながらそのコニャックは既に1ケース購入済みであり未だ在庫はあるので日本では僕は購入していません。

そのコニャックの名前は、「 ラ・フォンテーヌ 」ご存じの方はいるのでしょうか? もし知っていたらかなりの通です。 

日本のバーテンダーで知っているバーテンダーは多分100人中1人いれば良い方でしょう。
その知っているバーテンダーの中でラ・フォンテーヌを飲んだ経験のあるバーテンダーは10分の1以下だと思われますので更に少なくなると思います。
去年ですが、我が恵比寿店にどこからか当店の噂を聞きつけて2人組のお客様がいて 初めての来店ですが、「 ラ・フォンテーヌ下さい。」 と言い 正直にラ・フォンテーヌのボトルを出すと、
「 20件以上のバーに行って ラ・フォンテーヌを下さいと言いましたが、1件もありませんでしたし 殆どのバーテンダーの方は知りませんでした。! びっくりしました。!」 
ですがそのお客様は結局別の1825年のコニャックを飲みました。

さてさてそのラ・フォンテーヌ社からマネジャーのオットー氏が来日して 日本に布教活動をするために、セミナーを開催するので来てくれないかと誘われました。 勿論OKです。

何故かと言うと過去にラ・フォンテーヌ社に訪問した時に秘蔵の1713年のコニャックの原酒を飲んだ経験があるからです。

歴史は長く1713年が創業の年で数少ない創業年のラ・フォンテーヌを飲んだのが僕です。

今回のセミナーの主旨はラ・フォンテーヌの130年以上と言われるコニャックの古酒とプロデュースしているシャンパンとアルマニャックとカルヴァドス そしてシングルビンテージのフィロキセラ前の1848年蒸留の超古酒です。 1848年は明治維新の20年前です。

中でも1848年はオークションで50,000ユーロの値段が付いたそうです。(日本円で約800万円!) 要は売る気がないのです。

勿論通常なら非売品ですが、今回は1848年を特別に用意したそうです。

20人以上出席者が居ましたが、この中で何人の人間が価値が分かるかですが・・・・・

さて場所は銀座のダンヒルショップの3階のラウンジアクアリウムでセミナーが開催されました。

前日に僕だけ輸入元のリード・オブ・ジャパンの担当者と上映予定の僕が過去にラ・フォンテーヌに滞在した時にビデオを撮ったのでラ・フォンテーヌ社のマネージャーのオットー氏と打ち合わせをしたのですが、オットー氏はその映像をかなり気に入り是非欲しいと言うのでセミナーで放映後に差し上げる約束をしたらかなり喜んでいました。

さて予定に2時になったのでまず最初のラ・フォンテーヌ社のプロデュースしたシャンパンです。
シャンパーニュ地方のアヤという名産地の作り手から購入して1999年のビンテージの最高の年を瓶詰め製品化されました。
ブリオッシュの香り メロンやびわの様な香りと青リンゴや梨の様なフルーツフレーバーや生ハムやサラミの様な発酵した風味ああり 飲むと口当たりは酸が強く感じるが後味はライトで円やか西洋なしや青リンゴの様な元気なフレーバーが後味になって広がる。

ラ・フォンテーヌがシャンパーニュのアヤ村から厳選した作り手から原酒を購入して1999年のみの原酒を独自にブレンドするのですが、バランスが素晴らしく 職人芸としか言いようがありません。

シャンパンと一緒に軽食として ビーフサンドイッチやその他のオードブルが出ました。

そして アルマニャックとカルヴァドスですが、コメントは控えさせて頂きます。

そして ラ・フォンテーヌの130年物の原酒がブレンドされているコニャックです。

以前は違うインポーターが285,000円で小売りしていました。

私の店で同じものが、一杯9,000円で提供している訳ですが、事前の打ち合わせ時にオットー氏に提供金額を話すと
「 えっー そんなに安く売っているのあり得ないな!パリのホテルクリオンで300ユーロ(日本円で約一杯48,000円)で売っているのにここは日本でしょ!送料や関税を入れるととてもそんな金額では売れないはずだよ!」

事はどうあれ私の店の方針ですからと話すと何とか納得していましたし 我がオーディンでは、高価なお酒を安く提供する方針なのと大手有名メーカーの品質無視のコニャックを含め スコッチやバーボンのどこにでもあるお酒は置いていないと言うと、突然握手を求められました。(笑)

さて 130年熟成のラ・フォンテーヌと1848年蒸留のラ・フォンテーヌを試飲しました。

130年熟成と言っても 130年間丸々樽の中で熟成したわけではありません。
通常コニャックはフランスの法律で40度以下では瓶つめ出来ません。
ですからある程度熟成してこれ以上樽に入れると,,熟成しすぎで酒質がだめになると責任者が判断すれば樽から出して ガラス製のボンボンヌと言われる容器に移されます。
そして何種類かのボンボンヌの中の原酒をブレンドして瓶詰め製品化されるのです。
まー蘊蓄はこれくらいにします。
これ以上話すとアカデミーデュヴァンで私が受け持つ講座の様になりますから・・・・

さてそのラ・フォンテーヌのコニャック
色は褐色の掛かった濃いルビーレッドの中は透き通った琥珀色
香りは濃縮されたピーチ・ふきのとうのような苦みのある木の香り
腐葉土の中にあるラズベリーの様な見事なフルーツ
飲むとモルトウイスキーの長期熟成した様な濃いフレーバーが先にきてのどごしはビロードと言うより名犬ラッシーの様な毛並みのよさ
そして後味は深い底なしの井戸に入ってしまう位の恐怖感が在るくらい余韻が残る。

いよいよメインイベントの1848年のラ・フォンテーヌです。
1848年は明治維新の20年前であり幕末です。
1800年代は何十回となく飲みましたが、12年前に1848年は過去にフレデリックカルーアの1848年を飲みました。
正直言うと飲んだのがフレデリックカルーアの1848年はビンテージが裏覚えであまり自信が無かったのですが、調べたら間違いありませんでした。
昔から勉強以外の不必要なことは記憶力がいいのです。(笑)
1840年代は 後はA・E・DORの1840年です。
僕も我がオーディン以外では久しぶりに飲みます。

グラスに注いだ瞬間 色合いは思ったほど薄くカラメルなどの着色料が添加されてないのが分かります。
勿論プレフィロキセラですから 葡萄の品種はフォルブランシュ100%です。
今現在コニャックの畑の葡萄の作付け面積の1%にも満たないほどの希少品種です。 香りは濃厚かつ繊細でいて アップルパイ・杏子・マンゴー・林檎の様なフルーツフレーバーと共に鉄分やボーキサイトの様な硬い金属臭の様な風味がします。
飲んでみると口の中でトランポリンの様に上下左右に飛び跳ねていて ジェットコースターの様なGが舌に響きます。
最後に松坂の150キロのストレートごとく口の中に抜けていく そしてブーメランの様に戻ってくる。
見事だ! と思わずつぶやいてしまった。 

さてセミナーも無事終わり オットー氏が銀座店に来てみたいと言うので銀座店に来店して頂きました。

銀座店で我が方のレアコニャックを出すとだいぶ満足したらしく 次回渡仏時には是非ラ・フォンテーヌに訪問して下さいとのことです。ディナーを一緒にと誘われました。

そして貴方が今欲しいコニャックは何? と聞かれましたが、
「 1番欲しいのは 1700年代のコニャックです。 1800年代は在りますが、1700年代は1本も在りません。ラ・フォンテーヌで1713年を飲みましたが 他社で1700年代を見たのは2カ所だけです。 勿論売って貰えませんでしたが・・・・」
するとオットー氏は
「 1713年はラ・フォンテーヌの創業の年だから売れないが、他の1700年代なら社長に私が交渉して1本だけなら何とか用意しよう。 いくらなら買う。?」

今度の渡仏はいつになるか分からないが、その時1700年代が入手出来ればいいのですが・・・・・・
でも一体1本幾らするのだろう。
もしかしたら
はー考えただけでも目まいがする。

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