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2009年1月31日 (土)

200年以上の時を超えて!

恵比寿店で試飲会を開催しました。 今回のテーマは200年です。 えっ? 何それ?と思う方も居ると思いますが 下記の様な感じです。

でっ 幾らなの? と野暮なことを聞く方はどうなのでしょう?

各作り手の説明とテイスティングコメントです。

1. パンチェロー 1944年蒸留 2004年瓶詰め 60年物

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まず60年物のコニャックから。1944年(戦中です)。
映画『プライベート・ライアン』でお馴染み、ノルマンディー上陸作戦の年ですね。
作り手はスゴンザックの老舗・パンチェローです。 
従業員は7人程の小さな作り手です。
社長のサイン入り!あいにく日本は輸入されて居ませんが、
多分日本に輸入されば10万円はくだらないでしょう。

 

外観:琥珀色でクリアーな色 ハワイなどの澄んだ空の夕焼けやスイスの山間の夕焼けの様な

香り:濃縮された干しぶどうの香りと古木の香り 花系ひまわりやあじさい こくのあるディープな

味わい・余韻:口当たりはライトで繊細 ショコラの様な濃い木の風味 後味は蜂蜜の様な甘みと共に若干の上品な苦みが残る 時間が経つと更に甘みがまして ロイヤルゼリーの様な繊細された甘みが残る

2.ブラスタッドティフォン 1905年蒸留 2005年瓶詰め  100年物

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日本だと25万円もします。従業員は20人程の小規生産の作り手です。長男が社長で弟がマスターブレンダーの家族経営でして、親戚に大手メーカークルボアジェの社長がいるコニャック一族です。兄弟揃って地元では名士です。こちらもサイン入りです。! こちらは古酒を沢山保有しています。最古は1810年だそうですが、ロシア人が来て2万ユーロ(今の円高のレートでも240万円1年前なら340万円)払うから売ってくれと言われたが断ったそうです。

 

外観:赤みのある 紅茶のアールグレイの様な色 非常に澄んだ色

香り:アプリコット・ピーチ・熟成された梅酒の香り 慣れてくると花火の様に大きく香りが広がる

味わい・余韻:極上のスイーツの様な甘みがあるが どこかスパイシーな風味が口先にある。100年とは思えないしっかりとしたボディがあり若々しさが感じる まるでドレスアップした気品溢れるスカーレットオハラの様な気の強い女性がパーティー会場で華々しく踊っているよう。後味は鍾乳洞の氷柱のようにゆっくりと落ちていく。

3.アルベート・ロビン 1808年蒸留 瓶詰め年不明なので何年ものか不明です。

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瓶詰めの年は不明です。多分戦前・戦中でしょう。
古酒を多く保有している作り手として知られていましたが、近年プルミエ社に吸収されてしまいました。
その後、権利はネゴシアンのプルミエ社に継がれています。
先月プルミエ社を訪問しましたが、既に1900年蒸留の原酒しか在庫がなかった。1808年が幾らになるのか? 現にティフォン社の1810年でも240万円以上でも売らないのですから少なく見積もっても250万円が相場ですね。勿論蔵出しであるのが条件ですが、ですが蔵であるアルベート・ロビン社自体が既に違う会社になっている訳なので正に幻のコニャックと言っても過言ではありません。
因みに1808年は間宮林蔵が樺太を発見した年でして翌年の1809年に間宮海峡と発表されました。江戸時代ではおっとせい将軍と言われている第11代将軍徳川家斉の時代です。

外観:かなり濃い茶色 カカオ70%以上のダークチョコレートの様 琥珀色の典型だがどこか濁っている様な気がする

香り:上等なボルドーの5大シャトーの様な風味 しいて言うならマルゴーの1947年に似ている。 酸味が感じられるのは他とはセパージュが違うせいか? 香りを肺に入れると落ち着く 枯れ草の香りや古い蔵のウエット感 どこか郷愁が感じる懐かしい香り

味わい・余韻:典型的なフィロキセラ前の味非常に濃い! 躍動された風味が口の中一杯広がる 囲炉裏の古木のような雰囲気がたつ ある意味ではコニャックらしくないかもしれないが本当はこれがコニャックそのものの味で古き時代が垣間見る。 世界遺産の建物や国宝の絵画のごとくをこの手に触れたの如く余韻があり 他のコニャックとは別物!正にフィロキセラ前の妖怪と言っても過言では無い。

最後にテイスティングコメントに関しては私の平凡な頭より感性と想像性豊富な方で私が講師をしているワインスクールアカデミーデュヴァンで 生徒でもある ○野さんの意見を多少取り入れています。 このブログ上で感謝致します。ありがとうございます。

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スコットランドとフランス紀行公記 パート7

マッカランの次の目的地は特に決まっていません(笑) 

そこで、スぺイサイドの蒸留所を回ることにしました。

話は脱線しますが、僕はモルトウイスキーブームに便乗して渡英したわけではありません。

スコットランド訪問は5回目で、最初の訪問からすでに19年が経ちます。

古き良き時代のオールドボトルの買い付けでイタリアに行ったのは、18年前。そして初めてコニャックを訪問したのは18年前。バーテンダーでここまで昔からやっている人は何人いるのでしょう?(これ、ちょっと自慢です)

途中、道に迷ったら、たまたまダフタウン蒸留所があったので顔を出してみました。
アポなしでは見学不可なので、外観のみ撮影して移動しました。

スペイサイドは、車から蒸留所の看板がちらちら見えますので、

アポなしでも僕の強引さがあれば、見学OKの場合もあります。

そして、典型的なスペイサイドの蒸留所であるクレイゲラヒー、グレングラント、グレンタウチャーズを回りました。以前に訪問していますので、外見写真撮影のみにしました。さらに、こちらもスペイサイドの代表的銘柄・ストラスアイラにも行きました。ここもアポなしで行ったのですが、昼休みでビジターセンターが休憩中にもかかわらず、直談判して、なんとか見学できました。

ストラスアイラの蒸留所には、ミニ博物館のようなコーナーがあり(もちろん全て非売品)、1800年代のシーバスリーガル(ちなみにストラスアイラはシーバスリーガルに使用されています)や、昔のストラスアイラがありました。
展示してあった1950年代蒸留のストラスアイラを、「うちの恵比寿店で出しています。売ってもいますよ」と言うと、そこの従業員は全員びっくりしていましたね。つまり、当店は蒸留所の博物館に置かれている非売品まで飲める、貴重な店なのです(これも、ちょっと自慢です) 

アポなしでも気軽に見学できる蒸留所があったスペイサイドに感謝しつつ、次の行き先もスペイサイドですが、ロングモーンへ――。

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2009年1月21日 (水)

スコットランドとフランス紀行公記 パート6

マッカランは、グレン・フィデックから車で1時間弱。19年前に訪問した時と全く様変わりしていた事に驚きました。

当時は名物マネージャー、ピーター・ニコラ氏が蒸留所の営業時間が終わっていたのですが、自ら蒸留所内を案内してくれました。

モルトウイスキーの蒸留所は随分近代化していて、もはや蒸留所というより工場。

ちなみにマッカランに関してはは工場地帯です。

聞けば、蒸留器を増設し、樽の熟成庫も新しく建設中との事。

ただでさえ品質の劣化が指摘されているさなか、更に大量生産体制をしようとは……今後が不安です。 

品質の劣化と反比例して値段はうなぎ登りです。

ビジターセンター(見学者訪問所)に顔を出すとマネージャーがいて一応メールではやり取りしていましたが、11月は木曜日と金曜日のみが見学日だそうです。

今日は火曜日ですから 木曜日がアイレイに居る予定ですので無理矢理強行突破でマッカランに訪問しました。

ですがここまで近代化したマッカランなど見学したいと思わなかったので、特に残念とは思いませんでした。

ビジターセンターの売店でボトルを見ると、非売品のマッカランは1800年代蒸留のレアモルトに、最近瓶詰めの1926年蒸留もありました。

前者は非売品 後者は  2万ポ ンド、つまり日本円で300万円くらい。

少し前の円安の時期なら400万円以上します。ボトルだけ撮影させてもらいました。

後ほど、この話を以前から親交のあるウイスキーライターの土屋守氏に言うと、
「1926年物で2万ポンド。それは安い。買ってないのですか!?」。

僕がファーストロットやセカンド ロットではないと言うと、
「それなら高いね」。つまり、これが昔瓶詰めした60年熟成のファーストロットなら、私も喜んで2万ポンドで買ったでしょう。

だってこれ、日本だと1000万円以上するものですからね。セカンドロットでも500万円以上はしますよ。つまり、買ってすぐに売りに出せば100%儲かるわけです。 もっともそんな酒屋見たいな真似はしませんが・・・

それはさておき、ビジターセンターにある売店ででネクタイを買おうとしたら、他の蒸留所の倍の金額!
マッカラン、強気です。撮影禁止と言われながらも、蒸留所内とこっそりポットスティルの も撮影しました。

  さて、がっかりのマッカランを後にして、次はキースの町へ行きました。 <つづく>

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2009年1月17日 (土)

スコットランドとフランス紀行公記 パート5

ダフタウンの町に1泊。朝食後に、近場のグレン・フィデックに行く事にしました。

知名度は抜群ですが、ここのモルトウイスキーで美味しいのは、僕にとっては皆無です。

イタリア輸出向けのインタートレードの1956年蒸留が美味しかった思い出があるくらいですね。

あと、50年物も格別でした。ただし、これは現在160万円は軽く超えてしまう。

1ショットで原価でも8万円はするでしょうね。

朝一番にグレン・フィデックのビジターセンターに顔を出すと、受付の女性に色々咎められた。僕が下手な英語で、自分は日本でバーを2件経営していること、ワインスクールでモルトウイスキーを教えていることなどを訴えると、蒸留所のご意見番的なお爺さんが出てきて「それなら特別に案内してやる、車に乗ってくれ!」と言われ、お爺さんのジープに乗ることになりました。

広大な敷地にあるグレン・フィデック見学には、車が必要不可欠なのです。

最初はバルベニーという、グレン・フィデックの「弟」の蒸留所を見学。ちなみに、バルベニーの最高峰といわれている50年が以前リリースされましたが、今は120万円以上の価格帯で取引されています。

 ちょうど蒸留中だったので、ピートを燃やしている貴重な写真が撮れました。

 ここはフロアモルティングをしている数少ない蒸留所です。

 僕がモルティングしてい画像も、ぜひ見て下さい。

  ついでに、2000年に創業した第3蒸留所・キニンビーも見せてくれました。

 世界的なウイスキー・ジャーナリストの土屋守氏に
「キニンビーは通常見学  不可ですよ。ラッキーでしたね」と言われたほど。

本当にラッキーでした。

  最後に本家・グレン・フィデックを見学して、案内してくださったお爺さんに、僕の故郷のお茶をプレゼントするとかなり喜んでくれました。

 グレン・フィデックを後にして、次は“モルトウイスキーのロールスロイス”として名高いマッカランへ――。

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2009年1月 1日 (木)

英仏弾丸旅行紀行公記パート4

さて一回休みましたが、スコットランド編に戻ります。

グレンドロナッハを後にしましたが、その後はアポは取っていません。 アポ無しでも人柄にいいスコットランド人は親切に見学させてくれる場合もあります。

車で北上するとスペイサイドモルトの聖地というべきダフタウンに着きました。

何度来てもあまり変化の無い小さい町です。

ですがこの小さい町の周辺に7つもの蒸留所が点在し近年又2箇所ほどの

蒸留所が稼動しています。 

時間は午後の4時半でしたが、皆さんもご存知のグレンフィデックに行こうとしましたが、

あいにく4時で見学の受付は終了でして 立派なビジターセンターを覗いただけでしたが、

5時までならスペイサイドクーパービレッジなる樽工場が見学可能だそうです。 

早速車を飛ばし何とか着きましたが、時間は4時50分ぎりぎりです。

未だマネージャーが居たので見学をしたいと頼むと、

「 まー 受付が終了しているが、短時間なら見学通路からの撮影や見学は、

構わないから好きにしてもいいよ。」

と、特別許可を貰う。早速カメラで撮影した。 

樽工場の真ん中の天井に近い部分に通路を作りガラス越しに、

樽の製作や補修の様子が見えるようになっていて早い話が、

サファリパークの移動しない版だ。

ハイテクの機械を使用して樽の切断や加工している様子が鮮明に見える。

そして年配な樽職人から若手まで機敏にてきぱきと仕事しているのがよく分かる。

未だ手作りの樽作りの行程ものこっていて嬉しく思った。

バーボン嫌いな方もいると思うけど、今現在のシングルモルトウイスキーの

80%以上はバーボンの古樽なのです。 

アメリカの法律では一度バーボンを作り瓶詰めした後の樽は、

再利用してはいけないと決まっています。

そこで樽不足に悩んでいたスコットランドの業者がバーボンの樽の

買い付けに、走ったのです。 

バーボンを瓶詰めした後の樽は分解して船でスコットランドまで運び

こちらのクーパーズビレッジまで着くと手際よく樽職人が組み立てていきます。 

ようするにバーボンが無ければ世界中にシングルモルトウイスキーは、

普及しなかったでしょう。

マネジャーにお礼を言って クーパーズビレッジを後にしました。

そして ダフタウンの町でホテルを探しました。 

今回の旅の2日目と3日目のホテルを予約していないのですが、

3日目はネットで探そうと小さいPCを持ってきているので、

ネットの繋がるホテルを条件に探しました。 

狭い町ですから直ぐに見つかりました。 

ホテルと言っても質素なホテルで1泊4,000円位です。  

ウイスキーの本場に中の本場の町なので試しに酒屋に入りましたが、

時間の無駄なので2分で酒屋を出ました。 

日本の酒屋の方が安いかもしれません。 

ホテルにチェックインして PCをネットに繋げようとすると繋がらない? 

ホテルに人間に聞いて繋げ方を聞くがどうやら相性が悪いらしく繋がりません。

あー  明日もホテルを当日探さなければなりません。

それとメールチェックもしたいのですが、出来ないのが残念です。 

業者のアポやその他の連絡が出来ないと困るのです。

明日は必ずPCの繋がるホテルでないと困ります。 

ダフタウンの町で唯一のフィッシュアンドチップの店があり 

まずいのは覚悟でフィッシュアンドチップスに行く。

 2回目のスコットランド訪問の時に確か食べた覚えがある。 

あれから16年以上はたっているのですが、もしかしたら美味しくなっているかも? 

と僅かな期待を胸にフィッシュアンドチップスを頼む 

「 えっ フィッシュアンドチュプスて?」

と言うかたも居ると思います。 

それは読んで字の如く 白身魚(鱈が多い)とフライドポテトです。

新聞紙に入れて塩とモルトビネガー(酢)を掛けて食べる。

大衆食です。食べるとやはり上手いとは言えない。 

ですが空腹は最高のスパイスですから少しだけ食べて後は、

日本から持ってきた非常食の無添加 無化学調味料 国内産小麦使用の

インスタントラーメンを食べる。 うーん上手いとは言えないが、少なくても

フィッシュアンドチップスの10倍上手い!

明日はマッカランに行こうと思う。 19年ぶりである。

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